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碧の少年 藍の少女

一人の少女がいた。
少女は世界の海を渡りながら暮らす。
船などはない。
身一つで海を渡る。

一人の少年がいた。
少年は世界の海に浮かぶ島々をたった一人で守る者。
協力者などは居ない。
身一つで全てを守る。

ある日少女と少年は出会った。
少女がほんの少し体を休めようとたどり着いた島で。
自分意外の誰かに会う驚きと喜びに、二人はどちらからとも無く話し始めた。
今まで見てきた自分達の世界を。

少女の話はとても豊かだった。
海を渡り世界を見る少女は、少年の知らない事をたくさん知っていた。

少年の話はとても優しかった。
豊かな緑と青い空に囲まれ生きる少年の話はとても美しく鮮やかだ。

日が暮れるのも、星が瞬くのも、月が沈むのも忘れ、二人はずっと話し込んだ。

しかし、空が白み青い海が目覚める頃、少女は言う。
もう行かなくては…と。

少年は問う。
この島に留まることは出来ぬのか…と。

それに少女は答える。
私は海を渡るもの。
一所に長居は出来ない。
長居すれば私たちは、二度と会えることはないだろう…。

少年は言う。
ではせめてもう少しだけここで待っていてはくれないか。貴女に渡したい物がある…と。

そう言うと少年は少女の答えを待たずに丘の上の家へと駆け出した。

一方少女には時間が無かった。
もう行かなくては……
少女は少年を待たずに沖へ出ることを決意した。

さようなら。また、いつか。

少年が息を切らし戻ると少女はもう遥か彼方。
手には少女に渡すはずの、島で一番美しい大輪の花。

ああ。せめて、せめてこれだけでも渡したい。

少年はその強い思いから、海へと飛び込んだ。
今まで一度だって島を離れた事などなかったのに。
今まで一度だって泳いだ事など無かったのに。
無我夢中で少女を追いかける。

ああ。まってくれ。せめて、これだけでも受け取っていってくれ。

大きな声で叫びながら、少年は泳ぎ続ける。
その声が届いたからかは分からないが、少女がチラリと後ろを振り向いた。
今までの人生で少女が振り向いたのは後にも先にもこの時だけ。
振り向きたいと心から初めて思った瞬間だった。
そして振り向いた先には少年の姿。
島はもう、遠く遠く離れている。

ああ、なんてこと…
こんなところまで追いかけてきてくれるなんて。
ありがとう、ありがとう!
…でも、やはり私は行かなくてはなりません。
一所に長居は出来ないのです。

少年の手をとり少女が更に言う。

何度も言いますが、私は一定の場所にとどまる事はできません。
常に海の流れに乗って居なければ私の身は滅びてしまうのです。
滅びればもう二度とあなたに会うことは叶わない。
それは私も本意ではございません。
だから約束しましょう。上手く海流に乗る事ができれば、私はこの海へ3年半で戻っ来れるのです。
もしもあなたがその日まで待つことが出来るのならば、また必ずここへ訪れましょう。
そしてまた、私の見てきた全てをあなたにお話いたしましょう。

それに少年は力強く応える。

わかりました。ではその日まで待つことにしましょう。必ず、必ず、訪れてください。
では、僕からも一つお願いをさせて頂きたい。
今、僕という存在はここにしか居ないけれど、僕の「欠片」が各島々に存在するのです。
だからもしも疲れた時にはそっと…どの島でも良い…触れてみてください。
その欠片を通して僕はあなたを感じる事ができる。
そしてその瞬間にあなたへ大地の力を分けることが出来るのです。
だからもしも疲れたときは、島へ触れてみて欲しいのです。

ええ。必ずそうしましょう。約束いたします。

ありがとう。

…では、もう私は行きます。

僕も島へ戻らなければ…

お気をつけて。

貴女も、お気をつけて。

そうして二人はその場を離れた。
少年は島へと戻り、少女は果ての無い旅を繰り返す。

……ってとこで目が覚めましたww
私にしては珍しく美しい夢だったと思います。
たいていの場合私の夢にはマフィアの抗争だとかマフィアのボスに捕まったりだとか、もしくは自分がマフィアの幹部だったりとか江戸時代にタイムスリップしたマフィアだったりとか…。

うん。もう、なんかね。(笑)

見たままを書いたので小説でも詩でもないただの乱雑な分ですが…続きを想像してくれる方や、話を膨らませてくれる方が居れば幸いですww

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コメント

どきどきしながら読んでたのに…夢オチ!?
ある意味すごい意外な落ちだったw

投稿: Mami | 2009年9月15日 (火) 11時48分

夢オチが逆に新鮮だった(笑)
綺麗な夢ですね〜!さらに続きが読みたい!
マフィアの夢ばっかりってのも
それはそれで楽しそうだと思ったり。(笑)
何より何故マフィアか、理由が気になりすぎる…

投稿: sui | 2009年9月15日 (火) 19時43分

>Mami
読んでくれてありがとうです(>∀<*)
夢オチで申し訳ない!
最初はもっと話を広げてから書こうかな~
とか思っていたのだけど、結局見たまま文章にww
逆に意外性出たならよかったかも?w
そういえば、現在ここでUPする用の小説書いてるよ!
UPしたら暇な時にでも読んであげてねん^^

>sui
ありがとうっ!!
楽しんで頂けたでしょうか?(^ω^)~♪
マフィアな夢は私の趣味が反映されている気もするw
しかも頻繁に登場するのよね~
黒服のエージェント的な人たちだったり、
男達の挽歌的な人たちが出てきます。(笑)
毎回設定が面白いからいつか文章に出来たらいいな^^
その時はまた読んでやってくださいな☆

投稿: | 2009年9月16日 (水) 07時16分

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